インターネットを閲覧している最中に、突然、「最近、危険度の高いサイトを訪問したため、あなたの携帯電話は危険なウイルスに感染してしまいました」という警告案内が表示されることがあります。
強く不安をあおる内容となっていますが、結論からいえばこういったサイトはもれなく詐欺サイトです。
今回の記事では、スマホのウイルス警告ページについて、その詳細と対処法を紹介します。
▶目次
1、スマホのウイルス警告とは
インターネット閲覧中に、バイブレーションとともに突然ウイルス感染・警告通知が表示されることがあります。
これらの対処法について紹介します。
ウイルス警告、検知は嘘⁉
ウイルス警告・検知の表示はもれなく嘘です。
しかし、着信がかかってきたわけでもないのに突然携帯が強く振動し、警告文章が画面に表示されたら、悪質なウイルスに感染してしまったのではないかと強く焦ることでしょう。
この警告通知は、スマホユーザーの情報を抜き取るための悪質な案内なのですが、案内文があたかもグーグルのものであるかのように見せかけたり、強い脅しの文章(「ウイルスに検知しました」「データ、アプリケーションが破壊される恐れがあります」「この画面をそのまま閉じた場合は自己責任になります」を使用したりして、ユーザーの不安をあおってきます。
警告通知の後に、セキュリティ対策ソフトをインストールするように案内されますが、ここで表示されるセキュリティ対策ソフトこそがウイルスソフトであったり、不法に高額なアプリであったりすることが多いようです。
対策はただ画面を閉じるだけでOK
こうした画面が表示されたときに摂る対策は、画面を閉じるだけで問題ありません。
警告案内によっては、ブラウザの「戻る」ボタンが使えない仕様になっているケースもあります。そんな時は、×ボタンを使って画面を閉じてしまいましょう。
強い警告文を見ると、ウイルスに感染してしまったのではないかと気分が良くないものですが、対応としてはこれだけで十分です。
画面を閉じるだけでは不安な方は
とはいえ、ウイルスに感染したのではないかと不安に思われる方もいらっしゃることでしょう。
そんな時には、警告時に案内されたものとは別のセキュリティ対策ソフトを使用して、ウイルススキャンされることを推奨します。
中には、無料で使用できるウイルス対策ソフトもあります。有料のウイルス対策アプリの場合でも、契約初月無料などのキャンペーンが実施されているケースも多いです。
いったん冷静さを取り戻すためにも、ウイルス対策ソフトを使用して、ご自身の携帯電話の状況をチェックしてみてください。
2、ウイルス警告の案内が表示される理由
嘘の警告文書で不安をあおり、不必要なサービスを契約させたり悪質なアプリをインストールさせたりする行為は、非常に迷惑な行為です。こうした、表示が表れる理由はなぜでしょうか?
警告案内はランダムに表示される広告の類
ウイルス警告は、ランダムに表示されるインターネット広告です。
インターネットサイトを閲覧する際にランダムに表示され、特定のサイトを見れば必ず表示されるというものでもありません。同じサイトに再びアクセスしても、必ず表示されるとは限りません。
もちろん、こういった広告は悪質な広告なのでグーグルなどによって駆除されるべきですが、再現性が難しいことや発信元が特定されにくいように工夫されていることからなかなか対応が進んでいないのが現状です。
完全に駆除されるまでは、利用者がこうした悪質な警告文に騙されないように注意するしかありません。
iPhoneではウイルス警告が少ない理由
スマホのウイルス警告は、アンドロイドユーザーから多く報告されています。iPhoneでこうした手口が少ない理由としては、iPhoneはウイルスに対して強いことを売りにしており、アップル社がウイルス対策ソフトのリリースを認めていないことがあげられます。
不安をあおろうとしても、少し知識のあるユーザーには、「iPhoneにはそもそもウイルス対策ソフトがないはずだから、この警告がおかしい」とばれてしまうのです。
ちなみにアンドロイド端末に関しても、グーグル社が「ウイルス対策ソフトの必要がないほどセキュリティ面で優れている」ことを公表しています。
3、まとめ
スマートフォンのウイルス警告について紹介しました。
実際のところは、警告どころか悪質な虚偽の広告であり、表示された案内に従ってアプリをインストールした場合には、情報を抜き取られてしまったり、インストールしたアプリ経由でウイルスに感染してしまったりする可能性が生じます。
これらの警告は無視することが一番ですが、心配になった方は信用できるウイルス対策ソフトをインストールして使用しましょう。
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