この数年間で、インターネットの広告市場は非常に大きくなり、中でもスマホ広告はスマホの普及や技術の進化に伴って拡大しています。
そのスマホ広告の中にウイルス感染の危険性が潜んでいることをご存知でしょうか?あるいは、広告表示そのものが、アドウェアという不正ソフトウェアによるものの可能性もあります。
今回の記事では、スマホ広告とウイルスに関して案内いたします。
▶目次
1、スマホ広告に潜むウイルス
スマートフォンでインターネットにアクセスしていると、当たり前のように広告が表示されます。
この広告の中に、ウイルスが潜んでいる可能性があります。
ついアクセスしてしまいがちなスマホ広告
スマホを利用していると広告が表示されるのは、もはや当たり前のことですが、スマホはPCと比較すると画面が小さく、目的とするボタンのすぐ近くに広告が表示される場合などはつい広告にクリックをしてしまいがちという側面があります。次のページを見ようと「次へ」を押そうとしたつもりが、広告にアクセスしてしまったという経験は多くの方がお持ちのことかと思います。
悪質な広告表示の場合は、閲覧者の目的の箇所にあるボタンにかぶせて表示されていたり、ボタンを妨害するように動く広告が貼られていたりする場合もあります。
広告にウイルスの危険性がある
広告のページにウイルスが埋め込まれていたり、ウイルスアプリをインストールするように促す広告が表示されたりするケースがあります。
大手企業のホームページや運営者がしっかり確認できるサイトであればウイルス広告が貼られている危険性は低いですが、個人が運営する怪しいサイトや、不法サイトについては危険性が高まります。
最近では、2018年春に話題になった漫画村という違法サイトにて、「広告をクリックするとウイルスに感染する」といったうわさが流れたことがあります。
また、インターネット閲覧中にグーグルからの警告案内が表示され、セキュリティ対策ソフトをインストールするように促された経験のある方も多いかと思いますが、これについても不正なアドウェアであるとみて間違いありません。
2、広告を表示させるアドウェア
アドウェアと呼ばれる、広告を表示させるソフトウェアもあります。
アドウェアの特徴
アドウェアとは、ユーザーの画面上に延々と広告を表示させる不正ソフトウェアです。
アドウェアによって、表示させられている広告は、×を押しても消えなかったり、消えてもまたすぐに表示されたりして、非常に迷惑なものとなります。
広告以外にも、ツールバーが表示される場合やブックマークに登録した覚えのないサイトが自動的に登録される、といったアドウェアも存在します。
特にアンドロイド端末の場合、アドウェアに感染しやすいといわれています。
アドウェアの危険性
アドウェアはひたすら広告を表示させ続けるだけのものもありますが、種類によってはアドウェアがユーザーの端末内部の情報を抜き取ったり、アドウェアが表示した広告を媒体として別のウイルスに感染させられてしまったりするものもあります。
ただうっとうしいだけではなく、放置しておくことは非常に危険なので、早急に駆除を行いましょう。
通常通りにアプリをアンインストールするだけでプログラムを削除できる場合もあります。また、ブラウザのアプリを再インストールすることで、アドウェアを削除できる場合もあります。
確実にアドウェアを駆除するには、セキュリティ対策ソフトを使用するのが最も手っ取り早く確実です。アドウェア駆除ソフトとしては、ウィンドウズディフェンダー、スパイウェアドクターなどのアプリが無料で利用できます。
3、まとめ
スマホの広告とウイルスの関係について紹介しました。
広告は大手企業のものであれば全く問題のないものですが、ウイルスの媒介となっている場合もありますので注意が必要です。
特に、アダルト関連の広告や、お金儲けに関する広告、閲覧者の不安を煽る内容の広告などは悪質である可能性が高いです。また、正規の広告の場合は、不正サイトと異なり広告主が明確になっています。
また、アドウェアと呼ばれる広告を不正に表示させるソフトウェアも存在します。
危険性の低いアドウェアもありますが、情報の抜き取りや遠隔操作、他のウイルスへの媒介となるなど、大きな被害につながる恐れもありますので、セキュリティ対策ソフトを使用して早急に駆除しましょう。
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